導入前
の課題

  • 中国市場へ商品輸出を計画している。初めて商品を投入するにあたり、知財・特許侵害が気になる。
  • 日本特許の調査はしたことがあるが、中国特許は経験がない。どこから手を付けたらよいかを含めて相談したい。

導入後
の効果

  • 中国市場で商品の“売り”とする特徴機能や構造を整理、侵害防止対策としての優先度付け。
  • 優先度の高い機能に絞り込んで、中国語での現地表現を含めた特許調査をご提案。

お客様が抱える課題

お客様企業では、運動器具商品を国内で製造しており、健康ブームの中国市場への商品輸出を計画検討することになりました。この商品は、運動に適した構造や電子的なUI機能など、これまでの改良を経て多くの特徴を有しており、今回は設計段階でなく、すでに完成している商品を国外市場へ投入するものでした。そのため、知財面の対応、特に、特許権利の侵害について気にされておりました。
また、これまで日本特許の調査はしていましたが、中国特許の調査は社内に中国語で調査できる者もおらず、未だ手つかずのままで、どこから手を付けたらよいかを含めてご相談いただきました。

ご提案の内容

この商品は、過去の改良を含めると非常に多くの特徴を有しており、全ての構造や機能の特徴を対象に侵害の有無を確認することは、時間や費用から難しいと判断し、次のようなご提案をしました。
まず、商品の構造や機能について、過去の改良を含めて特徴を総ざらいします。次に、これら特徴について、中国市場で商品の”売り”とする機能や、構造上の目立つ特徴など、対策の観点から、優先度付けします。さらに、優先度の高い機能について、中国特許の調査範囲を設定し、権利状況を調査します。

ご提案の特徴

商品の大きく目立つ特徴部から状況を確認することで、早期に大勢の状況を把握できます。商品の構造配置や機能動作について中文キーワードを用いて網羅性の高い調査範囲を設定し、調査の抜け漏れを抑制できます。抽出された特許権利を商品の仕様と対比し、特許侵害の可能性を判断します。

導入効果の一例

売りとする機能は市場でも注目され、競合の目にもつき易い。その最優先で守るべき差別化ポイント群を抜け漏れの少ない調査で、短期間で把握することができました。
また、侵害の可能性度合いを事前に把握できたため、対策の準備計画ができるようになりました。

お客様の感想

中国への商品投入にあたっての特許リスク状況が事前に把握できました。日本の技術開発状況とは異なり、仕様の非常に類似する権利が多くあることが驚きでした。商品の”売り”機能を優先、限定しての調査でしたが、リスクの高いところから対策・状況把握ができて満足です。中国での事業や販売計画に対策を盛り込んでいきたいです。