お困りごと
- ●これまでにない製品を市場投入して事業を拡大中だが、優位性を確立するためのノウハウや経験値が不十分であった。
- ●事業分野が一部重複した同一社名の企業があり、社名を含めたブランド戦略を検討する必要があった。
- ●事業を海外展開していく上で、知的財産権に関する情報を十分に把握できていなかった。
利用サービス
- ●知的財産権に関する総合的なコンサルティング
- ・出願及び権利化戦略の策定支援
- ・アイデア発掘、創出支援
- ・各種調査分析、情報収集 等
【実績】
- ●実用新案権 2件、商標権 3件
- ●類似製品の調査、競合他社調査 等
導入前
の課題
- ●会社の規模から知財スタッフの採用が難しく、知財関連は特許事務所に全て任せていた。
- ●ニーズの高いオリジナル製品だが、製品を保護する知的財産権が不十分であり、他社参入のリスクがあった。
- ●海外進出の際に知的財産権のリスクをどのように考えるのか、情報を含め経験やノウハウがなかった。
導入後
の効果
- ●製品を守り事業を優位に進めるには、知的財産権の取得や活用が重要であるとの意識が組織として根付いてきた。
- ●定例会の実施により、他社リスクの把握や新製品に関する権利取得をタイムリーに実施する環境が整ってきた。
- ●課題案件に対して、調査や分析、対応策の検討などリスク管理ができるようになった。
ダイワテックって、どんな会社?
太陽光などのクリーンエネルギーを利用した、いわば『小さな電力会社』をモットーとしており、ここ10年ほどはソーラーシステムハウスをメインにレンタルと販売をしています。
設立当初はレンタル資材のリースなどが主な業務でしたが、その後オリジナル商品の開発・製作もするようになり、一例として太陽光を利用した街路灯を作りました。
東日本大震災の際、その街路灯を被災地に持って行き、多くの方々に喜んでいただいた経験により“電気のない場所に電気を作る”重要性を実感しました。
そして生まれたのが、現在のメイン製品「ソーラーシステムハウス」です。
平常時には、主に商用電源の利用が出来ない工事現場等でも電気機器や通信機器が使用できる拠点となり、災害が起こった際には、そこが避難所にも充電ステーションにもなるハウスです。ソーラー発電によりハウス内はエアコンの空調が効いていて電源が使える快適空間です。
2024年元日に能登半島地震が発災した際にも、ソーラーシステムハウスをトラックに乗せて現地に運び込み、救援のお手伝いをさせていただきました。
最近では、全国で70カ所※におよぶ各県市町村と災害協定を結び、発災の際の早期対応が可能な仕組みを提供し、商材の活用として「防災倉庫型ソーラーシステムハウス」を供給させてもらったりしています。
さらには、夏場の野外イベントにおける熱中症対策の救護ハウスとして、問い合わせが増えています。
※2024年7月現在
パソナナレッジパートナーを
利用するきっかけは?
ソーラーシステムハウスは他にはない特徴を備えたオリジナル製品であるにも関わらず、弊社としては製造・販売を重視し、製品の「権利を守る」という事を当時は重要に考えていませんでした。会社の規模もあり、社内に知的財産に詳しい人材もおらず、専門知識も少なかった事から、特許をとるにもどうしたらいいのかわかりませんでした。そこで近くの特許事務所にお願いをしてなんとか最初の出願を終えました。
ちょうどその頃、あるご縁からパソナナレッジパートナーを知り、その後サポートしていただくようになりました。ビジネス評価書の作成に始まり、ソーラーシステムハウスに関して同業他社の調査や新規出願のアイデア創出、特許事務所との調整やアドバイスなど細かく対応していただきました。
また、事業分野が一部重複している同一社名の会社があったため、『ダイワテック』での商標権取得は困難な状況でした。そこで製品名を含めて社内で新たな商標やロゴタイプなどを考えてアイデアを数案出したのですが、統一したコンセプトがなかったのでパソナナレッジパートナーへ相談を持ちかけ、ロゴタイプの絞り込みやキーカラーのアドバイスなどの支援をしてもらいました。
実際に利用してよかった点は?
ソーラーシステムハウスの「持ち運び」や「設置」をしやすくする構造に関するアイデア発掘・創出を支援いただき、実用新案を複数取得することができました。
ただ、もっと早期からパソナナレッジパートナーに依頼していたら、より根源的な大きな権利が取れたはずと伺い、最初の特許事務所による出願に後悔が残りました。
そんな苦い経験があったので、今では新製品の発表や展示会の前には以前の製品との違いやオリジナルな特徴をパソナナレッジパートナーと共有するように心がけ、早期のアイデア発掘と絞り込み、特許事務所との調整をお願いしています。
今年になってからは毎月定例会議を開き、より早く、より深く報告し相談できる場を作り、パートナーシップの度合いを深めています。
管理部 部長 山下 様
今後、パソナナレッジパートナーにのぞむことは?
ソーラーシステムハウスは今後もっとニーズが広がり、活躍の場を広げる製品だと自負しています。だからこそますます権利で守らなくてはならないと思っています。
昨年からインドネシアにおいてもソーラーシステムハウスのレンタルをスタートしました。さらには、電力事情がひっ迫している国などに向けて、海外展開の計画が増えつつあります。
そうなると海外において知的財産権のリスクをどのように考えるのか? その国は訴訟が起こりやすい国なのか? などの懸念も出てくるので、海外事情調査なども新たにお願いしていきたいです。
国内・海外を問わず、電力インフラのない場所にソーラーシステムハウスを設置するには、その土地ごとでの様々な課題が発生します。あらゆる課題を察知して解決するためのアイデアを権利化できれば、他社よりも事業を有利に進めることができると考えています。
競合他社や大手企業との権利競争に対して、パソナナレッジパートナーとこれまで以上のタッグを組んで解決しながら、業界のトップを走り続けたい!と考えています。
パソナナレッジパートナー
担当者のコメント
全国で200社近い知財ビジネス評価を担当しましたが、事業成長に対応した知的資産の保護、活用は非常に重要と感じます。企業規模により、専門スタッフを雇用することが難しい場合は遠慮なく弊社へお声がけください。企業知財での経験、社外ネットワークなどを駆使してあらゆるお困りごとに対応してまいります。
「技術力」を高めるためには知的資産の適切な保護と活用が必用です。これからも伴走しながらダイワテック様の技術力、そして企業価値の向上をご支援いたします。